外部対策に重要な被リンクとは!? 最新の対策方法を徹底解説!

検索エンジンでの上位表示を目的とした施策の一つとして、現在も広く活用されているのが『SEO対策』です。

SEO対策の基本については詳しく解説している別ページがありますので、ここでは割愛させていただきます。興味のある方は是非こちらのページからご覧ください。

ではこのページでは何を解説するのかと言いますと、SEOの基本中の基本である『キーワード選定』や『内部対策』から少し掘り下げた外部対策、とりわけ『被リンク』の重要性について解説していきます。

被リンクとは何か?

まずはじめに、被リンクとは何なのか?ということについて解説していきます。

あまり聞きなれない単語ですのでわかりやすく解説しますと、他のWebサイト(=外部)からリンクを設定されていることを指します。

もっと端的に言うと、「関連性の高い外部サイトに自然な形で自社サイトのリンクが設置されている」状態を指し、外部サイトとの繋がりを持つことから『外部リンク』または『バックリンク』とも呼ばれています。

では次に、その被リンクがSEOにおいてどんな重要性があるのか?そしてどのような効果をもたらすのか?について詳しく解説していきます。

SEOにおける被リンクの重要性について

かつてのSEOでは、内部ページの文字数や被リンクの豊富さが検索エンジン上位化において最も重要とされていました。

しかしそれによってでたらめなSEO対策を行う悪質業者が横行し、結果的に質の悪いサイトでもYahooやGoogleの検索上位に表示される事態になってしまいました。

検索しても役立つ情報が出てこない。これはつまり、検索エンジンとしての意味をなさないことと同義です。

そのため現在は良質なサイトとそうでないサイトを分別する『クローラー』というプログラムが巡回しており、ユーザーにとって有益な情報があるサイトほど上位化される仕組みが作られました。

なお、私たち人間であれば良質なサイトとそうでないサイトは一目で判断がつきますが、クローラーはどれだけ優秀でも所詮はプログラムです。

したがってサイトの評価基準の一つとされる被リンクはSEOにおいて重要な要素であり、より多くの外部サイトから良質な被リンクを獲得することが上位化のポイントとなっています。

SEOにおける被リンクがもたらす効果について

現在有効なSEOの一つとして、被リンクの獲得が重要であることはわかりました。
では次はもう少し内容を噛み砕いて、その被リンクがもたらす効果のほどについて解説していきます。

まず1つ目は評価基準となること。被リンクの数が多いということは、それだけ外部サイトからの人気が高いことの表れでもあるため、ユーザーにとって有益になると判断されます。

そして2つ目はドメインパワーが向上するということ。ドメインパワーとは、そのサイトが持っているドメインの力を示す指標のことで、このドメインパワーが強くなればなるほど検索結果の順位が高くなります。

また、ドメインパワーが強いサイトほどクローラーの巡回頻度が高くなるため反映が早く、新規ページでもすぐさま検索結果に表示されるようになります。

そうやって次々にページが反映されていけばそれだけユーザーの目に留まる機会も増えますので、結果的にアクセス数の増加や競合サイトより優位に立つことができるようになります。

良質な被リンクと質の悪い被リンクの見分け方

被リンクの重要性やその効果についてはお分かりいただけたかと思います。

しかし一言で被リンクを増やすと言っても、その品質や増やし方に問題があればたちまち順位に影響を及ぼしてしまうため注意が必要です。

ちなみに今から10年ほど昔であれば、そのような質を求められることはありませんでした。

しかしそのせいで、単に上位表示されることだけを目的としたSEO業者による被リンクの売買が横行し、良質なサイトがお金で被リンクを買ったサイトに押しのけられる形となりました。

そのためGoogleはこのような状況を改善するべく、2012年4月にペンギンアップデート』と呼ばれる大規模なアルゴリズムの変更を行います。そしてこれにより、作為的なリンクが設置されたサイトは大幅に順位を落とす結果となりました。

良質な被リンクとは?

現在のSEOにおいては、ユーザーが求める良質な記事を作成するのと同様に、被リンクにも質の良さが問われます。

では良質な被リンクとは具体的にどういうものなのかというと、主にこの2つが挙げられます。

  • 自サイトと関連性の高い外部サイトからのリンク
  • ドメインパワーの強いサイトからのリンク

なお、どちらも自然な形で設置されていることが絶対条件です。
またこのことから、良質な被リンクのことを別名:ナチュラルリンクとも呼びます。

質の悪い被リンクとは?

一方で質の悪い被リンク、即ち業者から購入した関連性の低いリンクや自作自演で設置したリンク、あるいは公共良俗に反するような質の低いサイトからのリンクは別名:スパムリンクと呼ばれ、どれだけ増やしたところで評価を受けることはありません。

それどころか、スパムリンクが増えるとGoogleからペナルティが課されるため、検索順位が大幅に下落するなどの悪影響を及ぼしかねません。

自然な形で良質な被リンクを獲得するにはそれなりの時間が必要です。しかしその手間を省いてスパムリンクを設置しても、サイトにとって良い事は何一つありません。

あくまでも向こうから自然にリンクされるよう、日々の更新や定期的な外部リンクチェックを行い、質の高いサイトへと高めていくことが重要です。

現在は不正とされている被リンクの増やし方

上述でも解説していますが、2012年のペンギンアップデートに伴い現在ではGoogleのガイドラインに違反するサイトは容赦なくペナルティを受けます。

そして過去に行なわれていたSEOは現在『ブラックハットSEO』という呼び名が付き、当時の手法は今では全く通用しなくなっています。

ではそのブラックハットSEOとは一体どのような施策だったのか?主に現在では不正とされている被リンクの増やし方に焦点を当てて解説していきます。

被リンクの大量買い

いわゆる自作自演行為であり、業者が自動生成ツールで大量生産した中身の薄いサイトからリンクを設定されるようなことを指します。

最も手軽かつ最短で被リンクを獲得できるため、かつては売買行為が横行していましたが、現在は上位化できないばかりか、むしろスパム行為として順位に悪影響を及ぼします。

リンクファーム

リンクファームとはその言葉通り、まるで農場のように大量の相互リンクを集めたサイトのことです。

ペンギンアップデートが実施される以前のSEOでは、被リンクはあればあるほど上位化できたため、このような組織的なサイトが数多く見受けられました。

関連性の低いサイトとの相互リンク

相互リンク自体は今でもSEOにおける重要な施策ですが、「自サイトと関連性のあるコンテンツ」との相互リンクであることが大前提です。

しかし以前はそういった決まりがなかったため、扱っているジャンルと全く異なるサイトにも「相互リンクお願いします!」といった呼びかけがよく行なわれていました。

意図的なアンカーテキスト

アンカーテキストとはリンク内に設置されたテキストのことで、リンク先のページ内容を簡潔な文言で記述しています。

現在、このアンカーテキストに不自然なほどキーワードを盛り込む、あるいはコンテンツとは無関係な文言を記述するといった行為はスパムに該当されます。

隠しテキスト・隠しリンク

隠しテキスト・隠しリンクとは、Webページの閲覧者に気づかれないよう意図的にテキストやリンクを設置する偽装行為のことです。主に以下のような手法が用いられていました。

  • 白の背景に白のテキストを使う
  • フォントのサイズを0にする
  • 「.(ピリオド)」などの小さな文字にリンク設定する
  • テキストを画面の外に配置する

ワードサラダ

ワードサラダとは、文章自動生成プログラムによって作成されたコンテンツのことです。

短時間&低コストで長文が作れる優れモノですが、あくまで機械が生成するため文脈や内容は支離滅裂なものとなっています。

現在、これらのブラックハットSEOを行うことはマイナス評価にしかならないため、時間をかけてでも地道に『ホワイトハットSEO』を行っていくことが大事です。

被リンク対策の鍵となるポイント

2012年のペンギンアップデートが行われて以降、Googleでは上述のような行為を厳しくチェックしています。そのため重ね重ねになりますが、関連キーワードで上位表示を目指すためには良質な被リンクを自然な形で増やしていくことが重要です。

しかし長期間サイトを運営していると、時には順位に影響を与えるような低品質な被リンクを受けることがあります。またこういった被リンクは早めに対処しておかないと評価にも響きますので、日々のチェックが被リンク対策への重要な鍵となります。

被リンクの数をチェックする方法

現在、被リンクの数をチェックする方法として有効なのが、Googleの提供する『Google Search Console(グーグルサーチコンソール)』というツールです。

Googleアカウントにログインし、サーチコンソールを登録するだけで外部ページからリンクされているページのURLやリンク元サイト、リンク元のアンカーテキストなどが確認できます。

なお、Google Search Console以外にも様々なSEO分析ツールがありますので簡単にご紹介いたします。

Ahrefs(エイチレフス)

Ahrefsは、シンガポールに本社を置くAhrefs社が提供している有料のSEO分析ツールです。

被リンク数や被リンクを受けやすいコンテンツの分析、キーワード調査、競合サイト比較などが行えます。

Majestic SEO(マジェスティックエスイーオー)

Majestic SEOは英国のMajestic社が開発した有料の被リンク解析ツールです。

被リンクの数や被リンク元のドメインの分析、アンカーテキストの比率を表す円グラフ、被リンクの質を視覚化したリンクプロフィールなどが特徴です。

Moz Link Explorer(モズリンクプローラー)

Moz Link Explorerは米国のMoz社が提供する有料の被リンク解析ツールです。

会員登録後、検索回数が1日上限3回までなら無料で利用できるという特徴がある他、
キーワード調査や被リンク数の確認、ドメインパワーの調査などが行えます。

なお、こういった海外のツールは基本的に英語表記であり、FAQや用語集なども日本語に対応していない場合があります。そのため上手に使いこなすにはある程度、英語の読解力を身につけておいた方がいいでしょう。

良質な被リンクだけを集める方法

とどのつまり、良質な被リンクを増やすのに一番近道な方法は「ユーザーの関心を意識したサイト作り」の一言に尽きます。

そして、以下のことに重点を置いて制作されたサイトは必然的に人々の関心が集まるため、意図せずとも自然に良質な被リンクが集まってきます。

ユーザーにとって有益なコンテンツの作成

訪問したユーザーの目的やニーズにマッチした、質の高いコンテンツを増やしましょう。
記事が読みやすいことはもちろん、キーワードと関連する語句を自然な形で盛り込むことも大事です。

露出の機会を増やす

SEOだけでなく、時にはリスティング広告やSNSなども活用して露出の機会を増やしましょう。そうすることで人々の目に留まる機会が増え、引用などの形で被リンクを獲得できるケースもあります。

シェアボタンの設置

サイト内にTwitterやFacebookなどのSNSでシェアできるボタンを設置することも、現在の被リンク対策においては重要な役目です。

リンク切れページのリプレイスを行う

リプレイスとは「交換」や「置き換え」を意味する言葉で、外部のコンテンツ内でリンク切れページを発見した時に使える施策です。

例えば引用元のサイトが既に閉鎖されているなどでリンク切れを起こしている場合、コンテンツの運営元へリンク切れページがある旨を伝えると同時に、自サイトへリンクを設置してほしい旨を連絡することでリプレイスを行ってもらいます。

信頼できるサイトとの相互リンク

リンクファームのような不正な相互リンクはスパム扱いとなりますが、自サイトと関連のある信頼できるサイトとパートナーシップを組んで相互リンクすることは全く問題ありません。

低品質な被リンクは放置しないようにしましょう

たとえ良質な被リンクを沢山集められていても、低品質な被リンク(スパムリンクなど)を対処しないまま放置しているとペナルティを受けることがあります。

意図的・意図的でないに関わらず、低品質な被リンクを貼られてしまうことは珍しくありませんので、サイト運営者はGoogle Search Consoleなどを用いて定期的に外部リンクチェックを行うようにしましょう。

そして明らかに低品質な被リンクだと判断された場合は否認したい被リンクのみを抽出し、テキストファ
イルにまとめた後、『リンクの否認ツール』にアップロードしましょう。

ユーザーの為になるコンテンツには自然と良い被リンクが集まる

たとえ大金をかけて被リンクを集めてもそれは一時的なものに過ぎません。

そのような見せかけの被リンク対策だけではいつかボロが出てペナルティを受けることになります。

一方で「ユーザーの為になるコンテンツ」を定期的に発信し続けるサイトには自然と人々の注目が集まり、「皆に教えたい」「シェアしたい」となるものです。

人に紹介したいと思わせるほどのコンテンツを作ることは一朝一夕ではいきませんが、常にユーザーが求めていることを意識し着実に作り上げていけば、将来的に検索エンジンはもとより人々からも質の高いサイトと評価されるようになるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?SEOにとって被リンクは欠かせない存在である反面、うっかりチェックを怠ると順位下降やペナルティの対象となる危ういモノです。

検索エンジンからもユーザーからも有益なサイトであると評価され、それによって良質な被リンクが自然と集まってくるよう、多少時間をかけてでも定期的なチェックと情報の詰まったコンテンツを発信していくことが重要です。


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