現在数多くのドメインが販売されており、その中でも「.work」のTLDドメイン
は、サイトを始めて立ち上げる方からの評判が良いとされています。
この記事では、「.work」のメリット・デメリットと低価格ドメインがSEOに向いているのかを説明します。「.work」の購入に迷われている方はぜひご参考になさってください。
TLDと独自ドメインとは
サイトを作成する際にドメインが必ず必要になります。ドメインというと「.com」や「.jp」などをよく目にすることがありますよね。この「com」や「jp」の部分をTLD(トップレベルドメイン)といいます。
TLDは大きく分けると2種類存在する
トップレベルドメインにはいくつかの種類が存在するのですが、大きく分けると分野別と国別の2種類に分けることができます。
分野別:
- .com
- .net
- .gov
- .edu
国別:
- .jp
- .us
- .uk
- .de
これ以外にもいくつもの種類のドメインが販売されており、「お名前.com」では500種類以上のドメインから選択して購入することができます。
その中には「.work」や「.xyz」など個性的で低価格なドメインも販売されており、値段の安さからネット初心者がサイトを作成する際にはそのようなドメインを選びがちです。
.workについて
.workは今から6年前の2015年から提供され始めた比較的新しいトップレベルドメインです。「work」は「仕事」のほか「作品」などを意味します。
「.work」の特徴として挙げられるのは料金の安さです。トップレベルドメインの購入料金が100円台と低価格な上、年間の更新料も1,000円台と良心的。低価格のトップレベルドメインの中には、購入料金を安く設定しておきながら更新料金はドーン!!!と高く設定している場合がありますが「.work」はそんなことがありません。
初めてサイトを立ち上げる方やネット初心者の方におすすめ。
.workのメリット
.workのメリットを紹介します。
1. 誠実な印象を与える
先ほど「work」の意味をお伝えしましたが、「仕事」「作品」の意味をあらわす名前は、見た人に誠実な印象をあたえることができます。ものづくり等専門職に携わっている企業や個人のサイトに使用すれば、ひたむきに仕事に向き合っているイメージを持たれるでしょう。
2. 転職しても使用できる
また「.work」は職業や業種を問わないトップレベルドメインです。ですから、サイトを運営していて「カフェから整骨院に仕事を変えよう」と思った時にも継続して同じトップレベルドメインを使用することが出来るのです。
これが「.cafe」でドメインを取得してしまっている場合は、転職した際に使用することが困難になりますが、「.work」なら何が起きても使い続けられます。
この2つのメリット以外にも、上記で説明した購入料金と更新料金の安さも挙げられます。
.workのデメリット
.workにはデメリットも存在します。メリットだけでなくデメリットも確認してドメイン購入の参考にしてください。
1. 信頼度が今後下がる可能性がある
「.work」と同じように低料金のトップレベルドメインが数多く存在します。その多くはスパム行為の目的で利用されており、いくつもの低価格ドメインがスパム行為で利用されれば検索エンジンが、全ての低価格ドメインに対しての検問を厳しくする可能性が高くなると考えられます。
もし、この推測通りであれば、低価格ドメインを使用したサイトは検索上位に表示されにくくなるといったことも起きかねません。そうなれば検索エンジンからのアクセス数も減ります。
現在、すでに「.work」を使用したスパム行為が発生しており、「.work」は多少イメージダウンしている傾向にあります。
今後、スパム行為で利用されることがなくなれば悪いイメージを払しょくすることが出来るでしょうが、購入料金や更新料金の安さから今後もスパム行為で使用されることはなくならないと考えられます。
サイトを見る時にトップレベルドメインまで確認しているユーザーはほとんどいないと考えられますので、そこまで大きな悪い影響はないと思いますが、少しでもリスクを感じたのであれば、「.com」や「.jp」を利用することをおすすめします。
2. 限定的な印象を与える
メリットで述べたことと逆の意見となりますが、「.work」というトップレベルドメインは限定的な印象を与えることもあります。
「仕事」や「従業員」という意味があるトップレベルドメインを使用することで、求人サイトや働き方を紹介するサイトといったイメージが出来上がってしまう可能性もあります。
このようにイメージに合ったサイトを作成する場合は問題ありませんが、まとめサイトやジャンルが定まっていないブログサイトなどでの利用には向いていません。
3. SNSで拡散されない
低価格ドメインを使用している場合、Twitterでツイートした時に検索やハッシュタグで自分のツイートが表示されない現象が起こります。タイムラインに表示はされますが、Twitter上からユーザーの流入を狙っている場合は全く拡散することが出来ないので致命的な問題となります。
Twitterがスパム認定しているかどうかを調べる場合は実際にツイートしてみてください。
スパム認定されている場合はツイートする際に警告ができます。しかし、警告がない場合でも低価格ドメインを用いて作成されたサイトは、サイト内容がスパムかどうかに関わらずにツイートが非表示になる恐れもあります。
気になる方は自身のサイトがスパム認定されていないかツイートして、非表示になっていないか確認しましょう。
3-1. Twitterからスパム認定されない方法
低価格のドメインを使用して作成したサイトでも運営されている期間が長いと問題なくツイートが表示されます。作りたてのサイトはツイートが非表示になってしまう可能性が高いので、Twitterで拡散することでアクセス数を増やそうと考えている場合は、「.com」や「.jp」といった定番のドメインに乗り換えるか、サイトを立ち上げることをおすすめします。
SEO効果が薄い?
サイトのアクセス数を伸ばしたい場合、SEO対策を行うことが一般的です。サイト構造を整えユーザビリティを高める内部対策や検索エンジンからの評価を高める被リンク対策、質を整えるコンテンツSEOなどいくつもの方法がありますが、「.work」など低価格のドメインはSEO対策を行っても、定番のドメインと比較すると不利という意見があります。その理由はドメインの信頼性です。
検索エンジンが上位化させるサイトを判断する仕組みとして、質の良いコンテンツを配信しているサイトを高く評価するというものがあります。
低価格のドメインの信頼性は提供されてからまだ機関が短いことやスパム目的で使用されている現状があるので、サイトの印象や評価で不利に働く可能性があります。したがって、低価格ドメインはSEOにおいて不利だと言われているのです。
当然、質の良いコンテンツを配信して、清く正しくサイトを運営していれば検索エンジンに高く評価される可能性は十分にあります。
まとめ
今回は「.work」のメリット・デメリット、そして低価格なトップレベルドメインについてザックリと説明しました。
「.work」を使うべき!いや、低価格なものよりメジャーな「.com」を使う方が良い!といった様々な意見がありますが、もし「.work」や「.online」といった低価格ドメインの購入を考えている方は、上記で紹介したポイントをしっかりと吟味してみてください。