meo対策におけるサイテーションのseo効果とは?

サイテーションのSEO効果とは?MEOとSEOの関係について

ローカルSEO(MEO対策)を行う上でとても重要な要素として、近年注目されているサイテーション。この記事では、サイテーションについて紹介します。

サイテーションとは

サイテーション(citation)は直訳すると、引用や言及という意味で使用されます。しかし、SEO業界の場合は、「他サイトやSNS上で特定のサイト名やブランド、電話番号などをテキストで言及している」状態を指します。個人のブログやまとめサイトで、飲食店について書かれているようなイメージです。

このサイテーションは、Googleマップの検索やローカルSEOの上位表示に大きく関わってくる要素で、上位表示させるために欠かすことができません。

検索エンジンが認識しているサイテーションの種類

検索エンジンが認識しているサイテーションは以下の4つとなります。

1. 名前(サイト名、会社名、店舗名、個人名など)

株式会社クロスウォーク

2. 住所

〒541-0046 大阪府大阪市中央区平野町2丁目2−8 イシモトビル5F

3. 電話番号

06-4708-5497

4. URL

https://crosswalk.co.jp/

検索エンジンにサイテーションを正しく認識させるには、正式な情報を記述する必要があります。例をお伝えすると、会社名を略してしまうとサイテーションとは認識されません。

「クロス」ではなく「株式会社クロスウォーク」と名前が記述される必要があります。

その他にも住所や電話番号等サイテーションとして記述する情報は全て、公式情報と完全一致を心がけましょう。

被リンクとの違い

メディア媒体で特定のサイト名や社名などを記載する場合、被リンクをはる必要があると思われるでしょうが、サイテーションの場合は、被リンクが存在しなくても、サイト名・URL・住所が書かれていれば被リンクと同じ効果があると考えられています。

被リンクはGoogleが公式に推奨しているサイトの評価に影響を与える要素ですが、意図的に集めることが難しく、その一方で被リンクより効果は高くありませんが、名前などが言及されるだけでSEO効果が見込めるサイテーションは、ハードルが低いSEO対策と言えます。

Googleの見解

Googleは、サイテーションについて自然検索に対する具体的なSEO効果や評価の見解を公式に述べていません。しかし、ローカルSEOでは、「知名度」が検索順位に影響を与える要素の一つとして考えられているとGoogleのコミュニティサイトから読み取ることができます。

引用: “知名度とは、ビジネスがどれだけ広く知られているかを指します。ビジネスによっては、オフラインでの知名度の方が高いことがありますが、検索結果にはこうした情報が加味されます。
(一部省略)
ビジネスについてのウェブ上の情報(リンク、記事、店舗一覧など)も知名度に影響します。Googleでのクチコミ数とスコアも、ローカル検索結果の掲載順位に影響します。クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、掲載順位が高くなります。ウェブ検索結果での掲載順位も考慮に入れられるため、SEOの手法もローカル検索結果の最適化に適用できます。”

ローカルSEO(MEO)で重要となるNAPと呼ばれるサイテーションは、Googleマイビジネスに必ず登録する情報で、正しく認識されることで上位化させることができます。(マイビジネスの登録方法はこちら。)

このことからSEO対策とMEO対策は相互に影響があると考えられるので、サイテーションはSEOに効果的、さらにこれから先には重要度を増していく可能性があると言えます。

MEO対策には超重要!!!

上記でお伝えしましたが、ローカルSEO(MEO対策)にはサイテーションがとても重要です。MEOとは「Map Engine Optimization」の略で、Googleマップに対する検索エンジンの最適化をいいます。Googleマップ検索はローカル検索と呼ばれることがあるのでローカルSEOいう場合もあります。

Googleマップ検索では、主に「知りたいこと」と「地域名」を組み合わせて検索する方が多いです。ですから、Googleマップの上位に表示させることは、新規顧客の獲得や見込み客の増加が見込めます。

サイテーションのSEO効果を紹介

自身の運営するサイトの評判が良いという好意的な引用や言及が外部サイトで増えることで、サイテーションによるSEO効果を高めることができます。

信頼性が高いサイトは検索エンジンから高い評価を得ることができ、配信しているコンテンツが上位化する確率も高まります。そういった意味では、間接的にSEO効果があると言えます。

それでも、サイテーションは被リンクと比べるとSEO効果を実感しづらいので、SEO対策の一環として行うのはハードルが高いと感じる人もいるかと思います。

しかし、サイテーションはサイトの評価を高める要素で、被リンク対策を行うよりリスクが少ないです。また、サイト名や会社名などでサイトを訪れるユーザーも増加することが期待できるので積極的にサイテーションを獲得する施策を行うことをおすすめします。

ネガティブなサイテーション

好意的な引用や言及はサイトの信頼性を高めるので検索エンジンに評価されやすくなりますが、悪評などネガティブな内容のサイテーションが掲載されてしまうと、検索エンジンはサイトを信用しなくなり、Googleから低評価を受ける恐れがあります。

ネガティブな内容のサイテーションが1度検索エンジンに公開されてしまうと、公開した人に直接削除してもらうように依頼することは難しいので、なかなか消すことができません。

したがって、ネガティブなサイテーションを削除するのではなく、好意的でポジティブな内容のサイテーションを増やすことをおすすめします。

サイテーションを獲得する方法

サイテーションを獲得するために効果的な方法を紹介します。

1. 良質なコンテンツを配信する

ポジティブなサイテーションを獲得するためにはユーザーの満足度を満たす質の高いコンテンツ作成がマストとなります。誰かに教えたくなるような役に立つ情報をまとめることを意識すればサイテーションとして拡散される可能性が高まります。

2. SNSを活用する

サイト情報を広めるためにSNSアカウントを作成して、コンテンツを作成する度に記事を拡散しましょう。SNSで投稿する内容がサイテーションにもなりますし、継続して行うことで、フォロワーが拡散してサイテーションが増える可能性があります。

3. 名前を分かりやすくする

サイテーションを獲得するには、わかりやすいサイト名やブランド名にすることが重要です。自身のSNSを利用して情報を拡散する際も、わかりやすい名前を付けていれば、情報を見たユーザーの記憶に残りやすいです。

4. 大手メディアに取り上げてもらう

大手メディアにサイテーション情報を掲載してもらうこともおすすめです。
影響力があるサイトであれば、より多くのユーザーの目に触れますし、拡散される可能性も高まります。

また、サイテーションを増やす以外の目的としても効果があります。サイテーションを獲得する目的はSEO効果を得るためです。大手メディアはドメインパワーが高いです。そのようなサイトへサイテーションが掲載されるとSEO効果が高いと考えられます。

被リンクでも、ドメインパワーが低いサイトからよりドメインパワーが高いサイトからの被リンクの効果があるとされているので、それと同じようなイメージですね。

5. 広告を利用する

サイテーションは、社名やブランド名等の認知度が高まれば獲得しやすくなります。ですから、手っ取り早く認知度を増やしたい場合は、費用は掛かりますが、テレビやYouTubeといったメディアで広告を出稿することもおすすめです。

サイテーションの対象を覚えやすくキャッチ―な名前にしたり、ユーザーが覚えやすい工夫をすることが重要となります。

サイテーションを確認する方法

現在自身のサイトのサイテーションがどれくらい存在するのかを確認する方法をお伝えします。

1. 検索エンジンで名前を検索する

検索エンジンで自分のサイト名やブランド名を検索することで、どのようなサイテーションが存在するか確認することができます。

ポイントとしては、自身の検索履歴が反映されないシークレットモードで検索すること、そして、上位表示されているページ内容を把握することです。

上位表示されているページ内コンテンツにポジティブなサイテーションが多いのかネガティブなサイテーションが多いか確認することは今後のサイト構築やサービス・商品の提供方法等改善するために大切です。

より正確に検索結果を表示させたい場合は、サイト名や商品名をダブルコーテーション(””)で囲み検索すれば、検索文字と完全一致の情報が検索結果に表示されます。

その他にも、自分のサイト以外のページのみを表示させる方法として「”○○○○(サイト名)” -site:〇〇〇〇(サイトURL)」で検索する方法があります。

2. Search Consoleで検索キーワードを確認する

Search ConsoleはGoogleが無料で提供している分析ツールです。自分のサイトはどれだけどんなキーワードで検索されて、そのうち流入はいくらあったのかを確認することができます。

サイテーション以外のキーワードも数多く存在するかと思いますが、その中でもサイト名や商品名が上位であれば、ネット上でのサイテーションが多いと考えられます。

3. Yahoo!リアルタイム検索

SNSでサイトに関する情報がどれくらいあるのかを確認できます。こちらは無料で使用することが可能で、Twitter・Facebookの投稿を調べることができます。

サイテーションの注意点

サイテーションを獲得する際の注意点を紹介します。注意点を確認せずにサイテーション獲得の取り組みを行えば検索エンジンからペナルティを与えられる可能性があるので、しっかり注意点を確認してSEO対策に取り組みましょう。

1. 自作自演のサイテーションはダメ

自分のサイト名や投稿した記事ページを積極的にSNSなど利用して発信することは行うべきですが、過度な自作自演はおすすめしません。複数のSNSアカウントを作成して何度も同じような内容を投稿するのは意味がありません。

サイテーションは瞬間的にサイト名を取り上げてもらうのではなく、ユーザーのためになる質の良いコンテンツを継続的に投稿することで徐々に増えていきます。

2. シンプルな名前を付ける

サイテーションの絶対条件として正しい名称や情報を言及されることが挙げられます。そのため、複雑で長い名前であれば略して記述されることでサイテーションの意味をなさないことなどがあります。正式名称で言及してもらうためにも短くしたり、分かりやすくする工夫が大切となります。

3. ネガティブなサイテーションが増えないようにする

SNSを活用することはサイテーションを獲得するのに効果的だとお伝えしましたが、SNSには炎上というリスクが存在することを忘れてはいけません。

ネガティブなサイテーションを増やさないためにも、質の良いコンテンツを作成したり、商品やサービスの質を高くする等、ユーザーの期待を裏切らいようにすることが重要です。

ネガティブな情報ほど人は拡散しやすい傾向にあるので、炎上してしまうと信頼性を大きく失う可能性もあります。

まとめ

今回はサイテーションがSEOに効果的なのかどうか、獲得する方法などサイテーションに関連する情報をまとめて紹介しました。

被リンクと比べるとまだまだSEO効果が弱いとされているサイテーションですが、サイト評価には欠かせない要素で間接的にSEO効果が期待できます。

直接的なSEO対策ではありませんが、こういう少し手間がかかる目立たないことがSEO対策を行う際に響いてきます。

サイテーションを意識し始めるとより質の高いサイトを作成しようという気持ちが芽生えてきますので、ぜひサイテーションを意識してサイト運営に取り組んでみてください!


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