SEOに影響が出たグーグルの主なアップデートを紹介します。グーグルのアルゴリズムの歴史を確認することで、最適なSEO対策のヒントをつかめるかもしれません。
フレッシュネスアップデート (2012年)
2012年に実施されたフレッシュネスアップデートは、新鮮でリアルタイムなコンテンツや注目されているコンテンツが上位化されやすくなるアップデートで、当時実施された際には35%の検索結果に影響を与えたと言われています。
ニュースで取り上げられるような大きな出来事が起こったときに過去記事や関連がなく、ニュースバリューもないページは上位表示されていましたが、フレッシュネスアップデートが行われてからは、新鮮な情報を提供しているWEBサイトが評価され、上位表示されやすくなりました。
パンダアップデート
SEOに影響のある初めのアップデートは、2012年に行われたパンダアップデートだと言われています。パンダアップデートはインターネット上に数多と存在するWEBサイトが検索キーワードに関連性が高い本当の情報を提供しているかを判断するためのアルゴリズムアップデートです。
パンダアップデートの影響でペナルティを受ける対象となったWEBサイトは、リンクが大量に貼られているだけのコンテンツが存在しないWEBサイトやコンテンツ内容が薄く、検索ユーザーに低品質な情報を提供していたサイトです。
パンダアップデートは、2012年に初登場してからも、何度も定期的にアップデートが繰り返されており、2016年には検索エンジンの中枢の担うコアアルゴリズムにされることになりました。
パンダアルゴリズムの影響で低品質な情報を提供しているWEBサイトの検索順位は軒並み低下することとなり、検索ユーザーの検索意図に応える良質な情報を提供しているWEBサイトが上位表示しました。
SEOの歴史の中で一番歴史が古く、数多くのWEBサイトに影響を与えた存在です。
ペンギンアップデート
ペンギンアップデートは、WEBサイトのサテライトサイトなどによる被リンクへの対策強化のために実施されました。この影響で、被リンクの質やSEO対策で購入した被リンクかどうかを分析することが可能となったと言われています。
購入した被リンクを大量に設置しているWEBサイトや、質の低い被リンクが大量に設置されているWEBサイトの検索順位が低くなりました。
ペンギンアップデートが行われる以前、検索順位を決定づける指標として被リンクの数で判断されていました。
被リンクの質に関わらず、多くの被リンクが設置されているWEBサイトは信頼性が高い質の良い情報を発信しているとWEBサイトが認識してしまっていた結果、多くの悪質なユーザーが被リンクを購入したり、被リンクを設置するサテライトサイトを大量に作成していました。
質の高い情報を検索ユーザーに届けるために行われた重要なアップデートで、先に説明したパンダアップデートとセットで覚えておくと良いでしょう。
パンダアップデートはWEBサイトが提供しているコンテンツの質について、ペンギンアップデートはWEBサイトの被リンクの質について焦点を当てたアップデートです。
パイレーツアップデート
2012年に行われたパイレーツアップデートも検索結果に質の高い情報を表示させるために行われたアップデートです。「パイレーツ」には、海賊という意味の他に略奪者や著作権侵害者という意味もあります。
パイレーツアップデートは名前の通り、書作権侵害の申請が多いWEBサイトの評価を下げて検索結果の上位に表示させないために実施されました。
その結果、著作権違反したコンテンツ(違法の動画や音楽の配信など)を扱うWEBサイトの検索順位は低くなり、違反していないWEBサイトの順位は高まりました。
Googleは著作権侵害に対して、WEBサイトの削除リクエストを検索結果に公開しているので、万が一にも公開されている情報に自分のWEBサイトが含まれていた場合は即座に著作権侵害を解決するための対処を行ってください。
オリジナルコンテンツ・ユニークコンテンツを提供しているWEBサイトを運営している場合は、パイレーツアップデートによる検索順位の影響はありません。
ハミングバードアップデート
ハミングバードアップデートは2013年に行われたアップデートで、それまでは辞書を引いているような個々の単語で検索された結果を表示するのではなく、検索ユーザーの検索意図までくみ取り検索結果に表示させるものです。
「お土産 近く」と検索エンジンで調べると、最寄りのお土産屋さんが表示されます。つまり、ハミングバードアップデートにより検索エンジンに「近くにあるお土産教えてよっ」とまるで会話しているかのように検索できるようになりました。
ドメインダイバーシティアップデート
ドメインダイバーシティアップデートは2013年にはじまり、2019年にも行われている検索アルゴリズムに関するアップデートで、検索結果に多様性を持たせるための物です。
アップデートが実施される以前は、同一ドメインのWEBサイトから複数ページが同時に検索結果に表示されていましたが、アップデートが実施されてから同一ドメインのWEBサイトから同時に検索画面に表示されるページは2ページと定められました。
ただし、コロナ渦など通常と異なる状況だと検索結果に同一ドメインのWEBサイトのページが大量に表示されることもありますドメインダイバーシティアップデートは順位に影響を与えるものではないので、検索順位が変わることはありません。
ピジョンアップデート
ピジョンアップデートは2014年に行われました。検索エンジンの検索結果ページだけではなく、Googleマップにも影響を与えるアップデートで、検索ユーザーの位置情報を考慮した検索結果が優先的に表示されるようになりました。
以前は、通常の検索とGoogleマップの検索は異なるアルゴリズムがそれぞれ働いていましたが、ピジョンアップデートによりアルゴリズムが統合されました。
統合された結果、「地域名と飲食店」などで検索した際に、店舗単体のWEBサイトよりキーワードに関連性の高いポータルサイトが上位表示されやすくなりました。
モバイルフレンドリーアップデート
2015年、Googleの検索エンジンを利用した検索ユーザーの50%以上がモバイルデバイスであったことから実施されたと言われているモバイルフレンドリーアップデート。
当時、モバイルアップデートは、検索結果に大きな影響を与えたと考えられており、モバイル対応している(モバイルフレンドリー)なWEBサイトの検索順位は高くなりました。
検索エンジン全体で多くのWEBサイトの順位が大きく下がったというようなことはありませんでしたが、モバイルフレンドリーなWEBサイトの重要性を多数の方が気づいたのではないでしょうか。
ランクブレイン
検索エンジンのAIが検索キーワードを処理する最先端のアルゴリズムです。
その結果、検索キーワードの意味を推測して、類似した意味を持つ単語を見つけられることとなり、検索キーワードに関連する単語を見つけて結果を提供するという処理が可能となりました。
例えば「京都 サッカーチーム」と検索すると「京都サンガF.C.オフィシャルサイト」が検索結果に表示されます。
つまり、自分が検索したキーワードが含まれていなかったとしても、検索エンジンのAIが検索ユーザーの意図を理解して、キーワードが含まれていなくても有益なコンテンツだったとしたら検索結果に表示します。
さらに。ロングテールの検索キーワードや検索ボリュームが0の検索キーワードでもランクブレインが導入されたことで、検索ユーザーが求めている最適な検索結果を表示させることが可能となりました。
ポッサムアップデート
2016年に実施されたポッサムアップデートの影響で、Googleマップの検索順位を決定するための仕組みが改善され、検索結果が検索ユーザーの位置情報と検索キーワードの内容に応じて多様化しました。
「地域名+キーワード」「キーワード+地域名」での検索結果に変化が現れるようになりました。地域名が略称や別称である場合も地域名に応じて検索順位が異なって表示されることになります。
また、これまでは通常の検索結果がGoogleマップの検索結果の順位に少なからず影響を与えていましたが、この相互関係がなくなりました。
インターステイシャルアップデート
インターステイシャルはネットにおける広告のⅠ種で、モバイルアプリやスマホでWEBサイトを閲覧した時にページ全体に表示される広告を指します。
そのような広告をWEBサイトへ訪れる検索ユーザーに表示することは、WEBサイト閲覧の際に邪魔になります。インターステイシャルアップデートは、このようにコンテンツ閲覧を遮っているページの検索順位を下げるアップデートです。
モバイルファーストインデックス (MFI: Mobile First Index)
モバイルファーストインデックスは2018年に導入されました。検索エンジンはWEBサイトの検索順位をクロ―キング・インデックス・ランキングを行い決めています。
モバイルファーストインデックスが導入される以前は、スマートフォンで表示される検索順位はパソコンを主軸に決められていました。しかし、導入後は一変してスマートフォンの評価を主軸に検索順位が決まることとなりました。
これにはスマートフォンユーザーが増えたことで、ユーザビリティを重要と考えるGoogleは時代の流れに合わせて評価基準をスマートフォンに定めたと考えられます。
スピードアップデート
2018年に実施されたスピードアップデートは、名前の通りページの表示速度に関連するアルゴリズムアップデートです。
スピードアップデートの影響で検索順位に関連する要素としてページの表示速度が考えられるようになりました。その結果、ページの読み込み速度が極端に遅いページは検索順位が大幅に下がるといった大きな影響を受けたようです。
スピードアップデート以前は、モバイル検索のスピード評価はPCページの速度が基準になっていたのに対して、アップデートが行われた後は、PC・モバイルのページ速度が各々評価されるようになりました。
メディックアップデート
2018年に行われたメディックアップデートは、いまだに様々な憶測が飛び交っているアルゴリズムアップデートで、大幅な変更により多くの人々を混乱させました。特に医療系と関連性が高いWEBサイトが大きな影響を受けたことが原因でアップデートの名前がメディックとなっています。
俗称としてメディックアップデートと言われていますが、これは「E-A-T (Expertis: 専門性/Authoritiveness: 権威性/TrustWorthiness: 信頼性)」に関するアップデートと言われており、実施された背景には欧米でフェイクニュースが広がりを見せていたことで問題意識が高まったことだと考えられます。
BEATアップデート
2019年のBEATアップデートが実施されたことで、ロングテールや文章的なキーワードであってもニュアンスや文脈を理解してユーザーが求めている検索キーワードと関連性が高いWEBサイトを検索結果に表示させることが可能となりました。
それにより、検索エンジンは、文章型の検索キーワードの解釈精度が高まったので、これまで検索順位に埋もれていた関連性が高く質の良いWEBサイトが上位表示されるようになりました。
BEATとは、AIベースの自然言語処理技術で、Googleの検索エンジンの自然言語処理の能力を向上させるために採用されました。
まとめ
グーグルの検索エンジンで検索順位に影響があると考えられるアルゴリズムアップデートを紹介しました。過去にどのようなアップデートが実施され、どのようなコンテンツを検索エンジンが好むかを考えながら、SEO対策を行えば成果が出やすいと思います。SEO対策を行う際に、よろしければご参考になさってください。