サブドメインやハイフンを含むドメイン名のSEO効果とURLについて

サイトを立ち上げる際にドメイン名を悩まれることはよくあります。どのようなドメインが検索順位に良い影響を与えるのか?ハイフンを含んだり、サブドメインを利用しようか迷いますよね。

この記事では、サブドメインとハイフンを含むSEO効果をお伝えすると共にGoogleから評価されるURLの構成についても説明します。

ハイフンが含まれたドメインのSEOの影響は?

ドメインにハイフンを入れるとSEOにどのような影響を与えるのでしょうか。

良い影響を与えるのか悪い影響を与えるのかはここ10年ほど議論されている内容となりますが、実際に明確な答えが出ているとは言えません。

しかし、2005年に投稿されたマット・カッツ氏の投稿にはハイフンをドメインに使用することで検索順位に悪い影響を与えることはなく、検索エンジンはハイフンを理解してスペースとして認識しているとあります。

ですから、ドメインにハイフンを入れてもSEO上不利になることはありません。

ドメインにハイフンを入れるのは日本人だけ!?

ドメインにハイフンを入れてもSEOも悪い影響を与えることはないとマット・カッツ氏は述べていますが、そもそも日本以外の海外のサイトで使用されているドメインにはほとんどハイフンが含まれていません。

海外では文字と文字の間にハイフンを入れる習慣がないのか、ドメインにハイフンが含まれているものをあまり見かけることがないです。

ハイフン自体はSEOに悪い影響を与えることはありませんが、日本以外からのアクセスを狙うのであれば、海外に合わせてハイフン無しのドメインを使用するのも良いかもしれません。

メリット

複数のキーワードを組み合わせてドメインを作成する場合はハイフンで区切ることで、検索ユーザーにサイト内容を分かりやすくつたえることができます。また、競争率の高いキーワードを含むドメインでもハイフンを使用することで獲得できるチャンスが高まります。

「Amazon.com」はすでに存在するので獲得することが出来ませんが、「A-mazon.com」のような形のドメインであれば獲得できるかもしれません。

デメリット

ハイフンがなければ、ドメイン名をユーザーが一目で認識できないことも考えられます。分かりやすいドメインであれば、ドメイン名で検索してもらえることも考えられますが、分かりづらいドメインであればユーザーに覚えてもらうことは困難になります。

また、海外ではドメインにハイフンを含んでいるサイトの多くはスパムサイトである傾向が高く、日本においてもスパムのように見える可能性は無きにしもあらずと言えます。せっかく魅力的なタイトルであったとしても、ドメインを確認してアクセスをためらってしまうことにもなります。

さらに、複数の単語が含まれるドメインの場合、ハイフンを使用することでドメインが長くなり、複雑になってしまうことも挙げられます。

サブドメインのSEO効果は?

1つのドメインを複数の分割する時に使われるのがサブドメインです。検索エンジンはサブドメインで作られたサイトと本ドメインのサイトをそれぞれ別のサイトであると認識します。

ただし、ドメインの評価は分散してしまいます。ですから、自身が管理する本ドメインでサブドメインを作成して複数のサイトを運営すると、全てのサブドメインに本ドメインの評価が流れてしまいます。

本ドメインのドメインパワーが高ければ、サブドメインのSEOに良い影響を与えますし、ドメインパワーが高くなければ、それぞれが足を引っ張る結果となってしまうので、SEOに良い影響を与えるとは言えません。

また個人のサブドメインではなく、大手企業が提供しているAmebloやlivedoorblogといたブログサービスで使用することが出来るサブドメインは、本ドメインが圧倒的なドメインパワーを誇っているので、サービスを利用してサイトを作成すればドメインパワーを利用して上位化に有利に働く場合もあります。

サブドメインのリンクは本ドメインに影響があるのか

サブドメインに貼られたリンクは本ドメインに影響を与えません。サブドメインと本ドメインはそれぞれ別のドメインと検索エンジンは認識しますから、サブドメインのリンクが増えても本ドメインのリンクが増えることに繋がることはありません。

ただし、直接的なリンクの影響はありませんが、サブドメインは元ドメインのドメインパワーの影響を受けるため、サブドメインで外部リンクが増えた場合にサブドメインのドメインパワーが上がれば、元ドメインが影響を与えられる可能性はあります。

メリット

サブドメインは、ドメインをいくつかの用途で使い分けたい時に使われます。複数のドメインを取得・維持する手間やコストを省くことができます。また、本ドメインを残しながら別ドメインを使用してサイトを運営することが出来るためブランディングにもつながります。

SEOの観点からも本ドメインのドメインパワー(ドメインオーソリティ)を受け継ぐことから全くゼロからサイトを立ち上げなくてすむので、しっかりとSEO対策を行えば比較的短期間で上位化する可能性があります。

デメリット

サブドメインを使用するということは、本ドメインより専門的な情報を公開するサイトとして用いられることが多いので、ページ作成の際はより質の高さが求められます。

そのため、アクセスしたユーザーが満足できる情報を提供するために、手間や時間がかかることから費用が大きくかかる可能性もあります。

SEOを意識したドメインの選び方

SEOを意識したドメイン名の特徴はドメイン内に上位化させたいキーワードを含むか含まないかです。ドメインにキーワードを含むと検索エンジンにキーワードと関連する情報を扱うサイトだと認識させることができます。

ただし、キーワードの詰め込みすぎは、検索エンジンが嫌う可能性が高くなり、サイトのコンセプトも絞りづらくなるため、ドメインにキーワードを含む場合は、大きなくくりのキーワードか専門分野に特化したキーワードにしましょう。

SEOに強い中古ドメイン

SEOに強いドメインというのは何もキーワードが含まれているドメインばかりじゃありません。以前運用されていた中古ドメインを使用することで、それまで蓄積された検索エンジンからの評価を受け継ぐことができます。

したがって、生まれたての新規ドメインよりすでに実績がある中古ドメインなら上位化も比較的早く達成する可能性が高まります。ただし、中古ドメインには当たり外れが存在しますので、もし利用を考えている場合は、信用できる業者から購入することをおすすめします。

ドメインとURLの違いとは?

ドメインはURLを構成する一つの要素です。ドメインは以下の8つの要素で構成されています。

  • プロトコル
  • スキーム
  • ホスト名
  • サードレベルドメイン
  • セカンドレベルドメイン
  • トップレベルドメイン
  • ディレクトリ
  • ファイル名

ドメインは、サードレベルドメイン、セカンドレベルドメイン、トップレベルドメインをまとめた文字列です。ディレクトリ以下の部分は自分で変更することが出来ます。これらの箇所を最適化することで、検索順位に良い影響を与えることができます。

SEOに影響するのでしょうか?

URL(ドメイン)は、正しく設定することで検索順位に良い影響を与えます。どのように良い影響を与えるかを具体的にお伝えします。

1. URL

Googleの公式サイトで、URL構造をできるだけシンプルにすることが推奨されています。理由として、シンプルで分かりやすいドメインはユーザーの目を引き「このサイトは○○に関しての情報が書いてある」と認識してもらいやすくなるからです。

もし、URLを確認した際に、何についてのサイトなのかわからない場合はユーザーの関心を引くことは出来ないでしょう。また、ユーザーだけでなく検索エンジンにとってもURLはページ内容を伝える重要な要素となります。

したがって、URLにページ内容と関連性があるキーワードを含むことで、ユーザーの利便性とSEOの両方の観点から良い評価を得られる可能性が高いです。

URLの変更に役立つ情報は下記のページから学べます!

2. ドメイン

ドメインはURL構造の中でサイト情報を表す最も重要な要素です。ドメインからサイト情報がわかるような工夫は検索エンジンから高く評価されるでしょうし、ユーザーに安心感を与えられるのでアクセスが見込めます。

インターネット上にあるいくつもの媒体で「ドメイン名はSEOに影響を与えない」と言われていますが、上記で紹介した通り、検索エンジンがサイト情報を正しく認識できるように、そしてユーザーの利便性を配慮したドメインはSEOに良い影響を与えると考えます。

海外のサイトを見るとSEO対策を施して上位化を狙うサイトの多くはドメインにキーワードが含まれています。ドメインもサイト名と同様に検索エンジンに対して「このサイトは○○についての情報を掲載している」と認識させるために重要な要素であると私は思います。

SEOに有利と言われているURL構造とは

URLの構造は、検索エンジンの順位変動に影響があるとされています。SEOの検索アルゴリズムを参考に、SEOに有利だと言われているURL構造を紹介します。

URL内に上位化させたいキーワードを含む

検索エンジンは、サイト(ページ)内コンテンツとキーワードの関連性を元に検索順位を決定しています。ですから、URLも検索エンジンが評価の対象にしていると考えられます。URLにキーワードが含まれているページほど検索結果で上位表示される可能性が高まります。

また、URLの左側に配置されているキーワードほど、コンテンツと関連性があるキーワードと認識してもらえ、検索順位に良い影響を与えることになります。冒頭や最初の箇所にキーワードを入れるとSEOに効果的なのはtitleタグと同じです。

ハイフンでURLを区切る

ドメインのハイフンについて記述しましたが、URLはハイフンを使用することをおススメします。URLが長くなる(複数のキーワードを用いる)場合は、ハイフンで区切ると検索エンジンと検索ユーザーどちらにも分かりやすく伝えることができます。

ハイフンと同じく文字を区切るのにアンダーバーが用いられることがありますが、アンダーバーの場合、検索エンジンがプログラミングパラメータと混同して認識してしまう恐れがありますのでハイフンの使用を推奨します。

同じキーワードを何度も使用しない

例えば、ドメインに「SEO」というキーワードが含まれている場合はディレクトリやファイル名に「SEO」というキーワードを含まないようにしましょう。

検索エンジンは過度なSEO対策はペナルティを与えます。ですから、URL内で何度も同じキーワードを含んでしまうと、やりすぎだと判断され検索順位に悪い影響を与える恐れがあるので気をつけましょう。URLだけでなく、ページ内コンテンツにも同じことが言えます。

まとめ

SEOに強いURLとドメインについて、またドメインとURLの違いなどサイトを作成する際に誰もが気にするであろう悩みや問題を答えと共に紹介しました。

すでにサイトを立ち上げて運営している場合は、ドメインの変更は難しいかもしれませんが、URLのSEO最適化等参考にして頂けることをお伝え出来たと思います。


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